インフレ対策にベネズエラが5桁デノミ!
新紙幣引き出しに行列、供給が追いついていません。
デノミにあわせ、
最低賃金が約35倍に引き上げられる見通しです。
この機会に、投資効果はあるのか?
調査しました。
[ad]ベネズエラが5ケタデノミ 新紙幣引き出しに行列
20日、
南米のベネズエラ政府は、
通貨単位を5ケタ切り下げる、
デノミ(通貨単位の切り下げ)
の実施に成功したと発表しました。
マドゥロ大統領が力を入れるプロジェクトですが、
経済が好転する兆しはみえていません。
さっそく新紙幣の不足が取り沙汰されるなど、
懸念は強い状況です。
新紙幣引き出しには大行列・・・
新しい紙幣を引き出せるATMは一部に限られています。
現地記者いわく、
「引き出せるのは主に
10ボリバルソベラノ(約18円)紙幣だけ」
といいます。
デノミ実施日の20日を休日とし、
銀行や商店を休業させたうえでデノミを実施しました。
銀行決済などのシステムも止まったため、
全国的に経済活動はほぼ停止状態となりました。
ベネズエラは紙幣の印刷を海外に委託していますが、
財政難で十分に調達できていない可能性があります。
デノミにあわせ、
最低賃金を約35倍に引き上げると決めたため、
インフレが加速し、
再び紙幣が不足する可能性があります。
マドゥロ氏が世界初と主張する
仮想通貨「ペトロ」+ボリバルソベラノ
のペッグ(連動)も効果が不鮮明です。
ベネズエラ政府が独自に発行するペトロについて、
米国は制裁の一環として取引を禁じているため、
主要な仮想通貨交換業者は取り扱っていません。
ベネズエラの有力経済団体フェデカマラは
20日、新通貨とペトロのペッグを
「深刻な過ち」と非難しています。
[ad]未来予想、これからどうなる?
IMF(国際通貨基金)西半球部門の
アレハンドロ・ワーナー局長はこう述べています。
「現在のベネズエラの状況は、
ハイパーインフレにより
国内通貨の価値が失われた1930年代のドイツや
2000年代前半のジンバブエに匹敵する」
ワーナーはブログで、
ベネズエラの2018年の経済成長率はマイナス18%で、
2019年はさらにマイナス5%になると予測しました。
ワーナーは現在の状況を
「深刻な経済・社会的危機」と評しています。
・経済活動の崩壊
・ハイパーインフレ
・公共財の供給不足
・補助金つきの食料の不足
「これらが大規模な国外への移住につながっている。
近隣諸国にも大きな影響を与えるだろう」
と、ワーナーは指摘しています。
国というシステムの破綻に
歯止めが利かなくなってきている様子は、
ワーナーの言う通り、
2000年代のジンバブエに似ていると感じます。
一見「んっ!?」
と、ちょっと何いってるのかわから無いような
ことが現実に起こってます。
35倍の最低賃金引き上げにより、
ジンバブエのように
再びハイパーインフレに陥る気がしてなりません。
暴行・虐殺・拉致などが常態化しているジンバブエ。
ベネズエラの未来もどうなるか。
まとめ
・インフレ対策にベネズエラが5桁デノミ!新紙幣引き出しに行列、供給が追いつかず。
・IMFワーナーは「深刻な経済・社会的危機」とコメント。
読んで頂きありがとうございます。
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