「サマータイム」
政界に、ニュースにと賑わせているこのワード。
先に導入しているヨーロッパ諸国やアメリカで
批判の声が上がり廃止の可能性も!?
夏の時間を2時間繰り上げる。
安倍総理、「欧米かっ!」
とツッコミされず日本にベストな答えを出せるか?
サマータイム賛否両論、賛成派・反対派の主張
夏の時間を2時間繰り上げる「サマータイム」
安倍晋三総理はその導入を検討するよう、
自民党に指示しました。
しかし、
サマータイムについては
賛成派、反対派で大きく意見が分かれています。
●サマータイムこれまで
日本でも、実施されていたことがあります。
・1948年〜1951年にて4シーズン実施。
しかし、
寝不足などで社会的に不評であったので、
連合国軍の占領政策の終わりとともに廃止され、
現在に至っています。
日本の周辺の国々では?
・韓国、中国、台湾で過去にサマータイム採用。
現在では実施されておらず、サマータイムは
定着していません。
東南アジアでは、これまでサマータイムは
1度も実施されたことはない状況です。
あと「2年」しかない中で、
来年2019年の元号改正もあり
システム対応は現実的に難しいと思われますが、
自民党はどういう結論を出すのでしょうか?
●賛成派
「経済効果と省エネ」
サマータイム賛成派は産業界です。
理由として挙げるのは、
「経済効果」と「省エネ」となります。
例えば、サマータイムで余暇時間が増えて、
経済効果が1兆円近いという試算があリます。
●慎重派
「睡眠不足がもたらす健康被害」
睡眠不足は、様々な健康被害をもたらす
というのはよく知られています。
TBSドラマ「JIN-仁-」を医療指導・監修した
前田達浩 医師によると、
「認知症」・「脳卒中」・「キレる」
等の健康被害につながるという見方もあります。
また、事故率の上昇も心配されます。
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「経済効果」 VS 「健康被害」
という構図の中、
両陣の主張が火花を散らしています。
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日本の議論は、
多くは海外の意見をベースに行われます。
今日のお昼のニュースでも大々的に
取り上げられていましたが、
賛成派のコメンテイターも、
・・・・
あれあれ〜??
ヨーロッパのデータを見ると
反対派に早変わり。
「欧米かっ!」
と思わずツッコんでしまいました(笑)
ちなみに、
サマータイム導入案に対して、
・朝日新聞の世論調査:賛成53%vs反対32%。
・NHKの世論調査:賛成51%vs反対12%
実は賛成派が割と多いです。
もしかすると、
「欧米か!」と言うどころか
多くの人がまだ情報を知らない可能性も。。。
「日本はこう!」
と言える、答えとは??
サマータイム ヨーロッパ諸国の批判!そのとき日本は!?
2018年2月、
ヨーロッパ議会は、サマータイムが健康に
悪影響を及ぼすことなどを理由に、
廃止の是非を徹底的に評価するよう
求めた特別決議を採択しました。
廃止の是非をめぐり、本格的な議論を始めています。
●フランス
54%がサマータイムに反対。
パリ市民(賛成派):
「廃止に反対。今の方が便利。
エネルギー源の太陽に合わせて実施している」
パリ市民(廃止派):
「廃止に賛成。切り替わる時、煩わしい。
サマータイムに変わったあと1週間はとても大変。
特に夏は、寝る時間が1時間少なくなる」
●ドイツ
74%がサマータイムに反対。
ドイツで行われた5万5千人の調査
→わずか1時間のサマータイムでも、体内時計が
同調するには、約3週間もの期間が必要でした。
●フィンランド
「EUはサマータイムを廃止するべき」とした
7万人以上の署名を集めたことで話題となりました。
そもそもサマータイムの存在意義が皆無です。
・夏に一日中明るいままの白夜
・冬には一日中太陽が昇らない極夜があるため。
(→日本とは自然環境が全く違うので、
単に参考にしてはいけないでしょう。)
さて、
ヨーロッパ諸国では批判の声が多いのですが、
それは参考に留めるとして、
改めて、日本は?
サマータイムをするべきなのでしょうか?
・・・・・・・
個人的な意見としては、
やってみないと分からないと思います。
何でもそうですが、
想像の中だけでは頭でっかちになるだけで、
結局のところ何もわかりません。
例えば、
ヨーロッパのデータを参考に
健康被害が出ないであろう期間で試したり、
最初は繰り上げ時間を短くして試しても
良いかもしれません。
そもそも2年後という目標期間が短いと
思いますが、この施策は
少しずつ進めていくものだと思います。
まとめ
・夏の時間を2時間繰り上げる「サマータイム」賛成派、反対派で賛否両論。
・ヨーロッパ諸国では批判多く、継続の判断のため本格的に調査。
読んで頂きありがとうございます。